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今日はそこまで本を読まなかった。どちらかというと音楽をたくさん聴いた。ありふれた言葉がメロディーに乗った瞬間に輝き出す、あれが好きだったのに、いつの間にかそれが好きだったことを忘れてしまってたみたいだと気付いた。何かに気付く時は、こころがちょっと敏感になっているんだと思う。今日気付いた他のことは、すっかり秋になったということだけだ。


みんな少しだけ、周りのみんなを下に見ていないと自分を保っていられないのだという事実が時々許せなくなるのは、自分が誰かを下に見ていたいと思っているからだと知り、僕はいつまで経っても大人になれないんじゃないかと不安になった。いつまでも、自分を一番見ているのは自分だ。こんな文章、誰も読まなくていいのだ。じゃあどうして、書いているんですか。知らないし、知りたくもない。