一日の終わり

 今日は久しぶりに体調を崩してしまって、朝から晩まで家にいた。外はずっと暗かった。台風が来るらしい。ただ寝ているだけだと悲観に向かいそうな体を必死で起こして、本と服で散らかった部屋の片付けをした。時間が経つのはすごく早かった。
 「長い目で見る」ということを、いつからか忘れていた気がする。いつの間にか、何かしなきゃ、何かしなきゃと生き急いでいる。そう気付くのはいつも休日だ。急に立ち止まると、夢中で走っていた時には気付かなかった疲れが溢れ出すみたいに、何かを実感するのはいつだって立ち止まった時だと思った。
 「やりたいことが沢山ある内は幸せだ」と人は言うけれど、やりたいことに追われて生きることが必ずしも幸せとは思えない。やりたかったことがタスクになってしまう時は空恐ろしい。何も予定帳に書かなくてもこれぐらいはやるよ、と考えていたことで予定帳が埋まっていく、そんなイメージが絶えずあって怖い。あくまでも追いかけていたい。何もしたくない、そんな一日もあっていいし、何かに巻かれるように生きてもいいけれど、「何かをしたい」というただそれだけに突き動かされて生きていたい。そんな一日の終わりを、書きたいと思って書いた。夜は曲を書こう。