若者

暇になるとあれこれと意味もなく悩んでしまうので、ああ自分はまだまだ若いなと思う。電車に長く揺られる時は暇潰しに読書をするのがいいし、額が汗ばむ夕方は風呂に入るのがいい。堂々巡りの夜は腹を決めて泣き寝入るのがいい。悲観はそれだけで簡単に楽観に変わる。考えても仕方がないこと、というのがきっとある。考えろ考えろ、と思ってしまう時は、大抵考えても解決しない。徒然に身を任せて、好きなことをしたり会いたい人に会っている方が、気付いたら悩みは解決しているみたいだ。そう考えると自分が抱く悲観なんて一握も価値がないじゃないかと、阿呆らしく思って、また寝る。

悩むよりまず行動しろ、そんなことわかっているのだけど、どうにも足が前に進まない。何をしようにも、その人なりの理想というものがあって、その理想を担保に努力をするのだけれど、これが果たして難しい。理想なんて人それぞれなのだから、自分がそうなれるまで努力したところで、他人にとっては他人の理想だ。他人の理想に対する拍手を受けてもきっと何の意味もない。かといって、自分の理想を見つけることもひどく難しい。誰かの理想を知ることでしか、自分の理想を見つけられなかったりする。と考えている時点で自分は遠くに行けないな、と思う。

自嘲気味に自分を見れるようになったのか、それとも単に自分がその程度の人間なのか、圧倒的多数派で後者だと思える限りはきっと自嘲的だ。自己愛たっぷりな人のツイートに敏感なのは、自分がそれを必死で隠しながら生きているからかな。日曜の夜はいつも色んなことが不安になるけれど、今日も泣き寝入れば明日は笑えるのだろうか?